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数歩進んでは、命じられたとおり群衆に正面裸像をさらし、重たげな乳房をブルンブルンと左右に揺すってみせる

御堂乱

「さあ歩け。腰に手を当てて、ファッションモデルみてえにかっこよく歩くんだ。フフフ、みんな喜ぶぜェ」
一糸まとわぬ人妻の尻を、ピシーンと竜二が平手打ちした。
志津子は振り向いて、泣き濡れた瞳で竜二の顔を睨んだ。が、すぐに諦め、腰に手を当てて、鉄柵に沿って屋上の周辺を歩きはじめた。
「なんだ、そのへっぴり腰は?もっと色っぽくケツを振りな。娘を連れてくるか?きっとあの子ならもっと上手くやるぜ」
ピシーンとまたもや尻をぶたれる。
「ダメ……あの子だけは……ううっ」
我が身はどうなろうと、娘の知美だけは守らなくては──志津子はこみあげる嗚咽を噛み殺すと、白桃に似た大きなヒップを振り振り、腰に手を当ててモンローウォークした。数歩進んでは、命じられたとおり群衆に正面裸像をさらし、重たげな乳房をブルンブルンと左右に揺すってみせる。それから後ろを向いて双臀を突き出し、「の」の字を描くように腰を旋回させた。そのたびに群衆がオーッと歓呼する。まさに大がかりなストリップショーであった。
尻を打たれながらグルリと一周まわり終えるころには、志津子はもう気息奄々の態であった。しとどの汗に濡れた柔肌が投光器の光を浴びて妖しく光っている。白い裸身と黒々とした股間の茂みのコントラストが遠目にも鮮やかだ。

出典:~立てこもり 高島家すべての女が奴隷になった日

著者: 御堂乱

立てこもり 高島家すべての女が奴隷になった日

「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!