「あうっ、むぐぅあぁ、い、祈里先輩……んああぁ……」
たっぷりと脂の乗った尻肉が顔面を擦った。くすぐるように顔を刺すのは尻毛の数々だ。貴史は舌を突き出し、尻の谷間に生えた毛を、肛門と一緒に舐め上げる。
「ふはあぁ、あん、貴史くん、舐めちゃイヤン……あうっ、ふはあぁ……」
舌先で肛門を刺激され、祈里はがに股座りのまま背筋をしならせた。
「先輩、興奮します……先輩のお尻の谷間……すごく毛が生えてて……んっ……ケ、ケツ毛……ケツ毛が……メチャメチャスケベなんです……んっ……」
あえて卑語を使い、さらに激しく舌を踊らせた。卑猥な言葉で鼓膜と脳髄を蹂躙された祈里は、それまでにも増して「あぁ。ああぁ」とエロチックなよがり声を上げ、いっそう強く、ねちっこい動きで臀肉を擦りつけてくる。
「は、恥ずかしい……そんないやらしい言い方しないで……コンプレックスなの……わ、わたし……他の人より……いっぱい……ううっ、いっぱい……」
「マ、マン毛も……ケツ毛もモジャモジャですよね……!」
大好きな人をはしたない言葉で辱めた。ひどいことをしているという自覚は充分あるのに、燃え上がるような劣情を覚えてしまう。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?