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冷二は指先で夏子の腸腔をまさぐるようにして、指を右に左にゆっくりまわした

結城彩雨

「へへへ、とろけるように柔らかいくせに、きつく締めつけてきやがる。たまらねえ感触だぜ」
「そんなにいいのか?」
「お前もいじってみりゃわかるぜ、冷二」
五郎はニヤリと笑うと、冷二と入れかわった。今度は冷二がうれしそうに夏子の肛門に指を突き立てていく。
「どうだ、奥さん。俺の指がわかるか」
「いや……う、うむ……」
「へへへ、なるほど、こいつはすげえ」
冷二の指は深々と沈んでいきつつも、きつい収縮を感じ取った。五郎の言った通りの妖美な肉の感覚だ。
冷二は指先で夏子の腸腔をまさぐるようにして、指を右に左にゆっくりまわした。たちまち夏子は泣き声をうめき声に変えて、ガクガク腰を揺すりたてた。
「あ、ああッ……いや、う、うむ……」
「冷二が奥さんの尻の穴をマッサージしている間に、こっちは浣腸の準備に取りかかるとするか、へへへ」
五郎は巨大なガラス製浣腸器を取りあげると、わざと夏子に見せつけた。容量三千CCのガラスの筒は、一升瓶よりもずっと太く不気味に光っていた。

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!