裂けたトゥニカの胸元をグイと左右に割ると、メリルは教え子の思いがけず大きな双乳を両手で鷲づかみにした。本能の赴くままに、白いふくらみを夢中になって揉みたてる。十五歳で神学校に入った彼は、女の肌に触れるのが初めてなのだ。若い娘の乳房のとろけるような柔らかさと弾力に、僧服の下で陰茎が痛いまでに勃起して反りかえった。
「ああっ、そんなっ」
乳首をつまみあげられ、テレーゼは狼狽の声を高ぶらせた。
「け、汚らわしい真似を……い、いやっ」
栗色の髪を振り、磔にされた肢体をよじりたてた。こちらも若くして俗界を離れた身。男の手に触れられるのは初めてである。
「知っているぞ。ここが感じるのだろう」
薄紅色をした乙女の乳首を、メリルは捻じるように扱きたてた。
浮世離れした神父でも、どうすれば女性を感じさせることができるかくらいは知っている。しかし知識は限られていて漠然としていた。乳房と乳首、そして股の割れ目にあるというクリトリス、そこを指や舌で責めたてれば、女は罪深い快楽を得、絶頂に達すると聞いている。純真で清らかなテレーゼもそうなのかと想像すると、メリルの興奮は頂点に達した。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!