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泣きながらも、夏子は二人にあやつられる肉人形さながら、観念しきってギアの上へ身体をずらすのだった

結城彩雨

「見ろ、イボイボがついてるからズンといいぜ。ほれ、ギアをまたがねえか」
と五郎が後部座席から夏子を前へ追いたてれば、
「へへへ、こっちへ来るんだ、奥さん。早く入れて欲しいんだろうが」
運転席の冷二が助手席のシートを倒して、夏子を待ち受ける。
「ああ、いや……許して……」
泣きながらも、夏子は二人にあやつられる肉人形さながら、観念しきってギアの上へ身体をずらすのだった。
冷二と五郎は夏子の太腿を左右からすくいあげ、腰に手をあてがって、
「もう少し右だ、おっと行きすぎだぜ」
「よし、そのまま……ちょい後ろだ」
などと言いつつ、開ききった股間をギアの上へゆっくりとおろしていく。
夏子はもう、固く両目をつぶったまま、ガチガチ鳴る歯を噛みしめていた。
(ああ、こうなったら……どうにでもして、なにもかも忘れさせて……)
フロアギアの先端が、赤くただれた媚肉に触れ、夏子はああッと顔をのけぞらせた。身体が待ちかねたように快美のふるえを生じるのが恨めしい。
冷二と五郎はすぐに押し入れず、ギアの先がこすれるように夏子の腰をあやつり、揺らした。
「ああ……ひと思いに……」
「ガッつくなよ。あわてる乞食はもらいが少ないって言うぜ」
少しだけ先端を含ませた。
「ああッ」
夏子はキリキリ歯を噛みしばって、黒髪を振りたてた。

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!