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そして、そのわずか下方には捻じり棒を食いこまされた夏子の肛門が、生々しく見えた

結城彩雨

「ああ……」
あらがう術もなく、夏子は車のドアを背にして両脚をシートの上へ乗せた。
「……こんなところで……」
「さっさとしろ、奥さん」
「……はい……」
夏子は五郎に糸を引かれ、弱々しくかぶりを振りつつ、おずおずと両膝を立てると、左右へ開きはじめた。
夏子は黒のミニスカートで、下にはなにも下着をつけていない。両膝が左右へ割れていくにつれて、外気とともに灼けるような五郎の視線が突き刺さってくるのがわかった。
「ああ、恥ずかしい……」
夏子は真っ赤になってうめいた。少しでも膝を閉じそうになると、五郎が容赦なく乳首の糸を引っぱる。
「もっと開けよ、奥さん」
五郎は冷たく言った。
Mの字に立てられた夏子の両脚は、さらに両膝を左右へ倒していく。その付け根に茂みがふっくらと盛りあがり、媚肉の合わせ目が妖しく剥きだされていた。内腿の筋に引かれるように合わせ目はほぐれ、ピンクの肉襞をのぞかせている。
そして、そのわずか下方には捻じり棒を食いこまされた夏子の肛門が、生々しく見えた。
「ああ、そんなに見ないで……」
「よく見ての言いまちがいじゃねえのか、奥さん。見るくらいでいやがってちゃ、とても俺たちを満足させられねえからな、へへへ」
「ああ……見て、よく見てください……」
夏子は泣きながら口にした。閉じ合わせたいと言わんばかりに、開ききった膝がブルブルとふるえている。強要されたとはいえ、自ら女としてもっとも恥ずかしい姿をさらしていなければならないつらさに、夏子は涙がとまらなかった。

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!