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馬乗りになった若い女の尻が激しく上下し、その女は背を弓なりにして、健太の肉棒から送り込まれる愉悦に身を震わせていた

小鳥遊葵

「えっ!?だ、誰?健太……」
「健太ちゃん、あなた……」
三人の男女の声が交差する。
由美は信じられない光景を目にし、二の句が継げなかった。
(履物がなかったから、健太ちゃん、一人だと……。それにしても、なんて、積極的な……)
由美が茫然とするのも無理はない。目の前で、健太に馬乗りになった若い女の尻が激しく上下し、その女は背を弓なりにして、健太の肉棒から送り込まれる愉悦に身を震わせていた。
「香蓮、抜いて。ママだよ。ママが見てる……」
「えっ!?ママって、お祭りに行っていて、夜中まで帰らないって……。ああん、だめよ……。あたし、ここで抜くなんて、ああ、できない……」
香蓮と呼ばれた若い女は、健太に肉棒を抜くようにと言われても、その気配もなく、由美の目の前でさらに股間を健太の股間に擦りつけて、蕩けた目で由美を振り返る。
「ああん、ノックもしないで入って来るおばさんがいけないのよ……。それに、あたし、健太からおばさんのこと、いまさっき聞いたばかり。そのおばさんに見られている以上、あたし、絶対に引けないんだから……」
「やめろよ、香蓮……。僕にはママが一番なんだから……」
下から健太の手がのびて、引き剥がすように香蓮の腰を浮かせた。
「ああん、健太、ひどいことしないで……。あ、あたし、もう少しなのよ……。ああ、あたし、このおばさんを恨むから……」
(健太ちゃんが私とのことを、香蓮というこの子に言った……)
そう耳にした瞬間、由美は落ち着きを取り戻していた。ゆっくりと上半身を起こし、罰の悪そうな顔をしている健太を見つめる。自分の顔が瞬時に淫らになっているのが分かった。
「健太ちゃん、だめよ……。女には優しくしなきゃ……。香蓮ちゃん、このままじゃ、生殺しになる……。男に対する印象も悪くしちゃうでしょう……。最後まで、してあげて……」
「ああん、このおばさん、素敵……。ああ、健太、健太の大好きなママがそう言っているのだから、ああ、それ以上、抜いちゃ、イヤぁ……」
香蓮は形のいい尻をグィッと落とし、再び長大な健太の肉竿を体内に呑み込むと、そのまま上体を健太の胸に合わせ、唇を求めていく。
真後ろに位置していた由美の目に、自ら上下させている尻の動きがつぶさに見え、抜き挿しするたびに捲れたり、膣内に引きずり込まれる肉ビラの様子が、卑猥な飛沫音とともに目に入ってくる。
「け、健太……。あたし、もう少し、この島にいる……。ああ、健太、今日はすごく、気持ち、いい……。ああ、あたしったら、咲枝ママから健太を取り返したばかりなのに、今度は健太のママとも競わなければならないのね……。ああ、いい……。でも、健太のママって、素敵……。あたしがもし、健太の立場なら、うううっ、絶対に健太のママとならセックスしたい、と思うよ……。ああ、あたし、そのママの前で、健太と繋がっている……」
まだ若いのに、妖艶な眼差しで振り返る香蓮と目が合う。妖艶な中に、挑むような強い光を宿していた。
(香蓮ちゃん、あなたも素敵よ……。でも、女はあなたのように、向こうっ気が強いだけじゃ、だめ……。とくに、私の健太ちゃんに対しては、ご奉仕する姿勢がないと、あたしはイヤ……。いいわ。見せてあげる……。私の健太ちゃんに対する、女としての姿勢を……)
由美はゆらりと立ち上がっていた。ベッドに近づく。それさえも気にせず、ボーイッシュに髪を揺らしながら、香蓮は思うがままに腰を振っていた。
「あっ、ママ……」
健太と目が合う。
「健太ちゃん、とても気持ちよさそうな顔、しているわよ……」
「気持ちいいよ……。ママ、ごめんなさい……。僕、香蓮とこんなこと、して……」
「いいのよ。とてもお似合いよ……。ママも香蓮ちゃんのこと、好きになりそうよ。でも、香蓮ちゃんには、ママ、もっと健太ちゃんに対して優しくして欲しいの……」
「ああん、あたし、生でしているのよ……。子を孕む覚悟で、まだ二度目なのに健太をうんと気持ちよくしようと思い、生で健太のちん×んを受け入れているのよ……」
「そう……。でも、まだまだよ……。それをおばさんが教えてあげる……。健太ちゃんとの交わり方……おばさん、香蓮ちゃんに教えてあげる……」
「ああん、イヤよ……。あたし、もう少しなの……。代わってなんて言わないでよ。あたし、もう少しなんだから……」
由美は健太に顔を寄せ、唇を求めた。それを蕩けた顔の香蓮が見つめている。
「ああ、おばさん、健太のママなのに、いやらしい……。ああ、うちの咲枝ママもだけれど、どうして熟女って、そんなにいやらしい顔、できるのかしら……。健太をとことん誑し込むような顔してる……」
由美は香蓮の悲愴な声を耳にしながら、健太の唇に唇を重ねた。口を開けた健太の口内に、由美の舌が挿し込まれる。すぐに二枚の舌が絡まった。唾液の混じり合う音が淫らに響く。
「ひぃーーーっ、健太のおちん×ん、おばさんとキスしたら、あたしのおま×この中で、うんと大きくなった……」
由美は健太の舌を貪りながら、腰を振りたくる香蓮の姿を目の端に捉えていた。香蓮が口走った通り、健太の肉棒は濃厚な舌の貪り合いにより、逞しさを増し、それに連動して、健太の下からの動きが激しくなっていた。
「健太ちゃん、ママ、大人気ないけど、ごめんね……。ママ、もっともっと、健太ちゃんに気持ちよくなって欲しいから……。だからママ、香蓮ちゃんにも健太ちゃんにご奉仕する気持ちを持って欲しいの……」
「ママ、ありがとう……。僕、ママが一番、好き……」
「く、悔しい……。健太、おばさんはあなたのママなのよ……。何よ、うちのママともセックスして……。健太はいま、歳上の女のいやらしさに惑わされているだけなのよ……。あああ、いい、ああ、健太、あたし、イキ、そう……」
気の強さと、いままさに絶頂を迎える愉悦に、香蓮の口を突いて出る言葉は支離滅裂だった。由美は健太との舌の絡め合いを解くと、腰を振り続けている香蓮と向き合うように、健太の顔を跨いだ。
「ママ、もう少し、腰を浮かせて……。僕がパッチ、脱がしてあげる……」
由美は恥ずかしさに尻を震わせながら、健太の要望通り、腰をあげた。健太の手が巧みにパッチを脱がせていく。
「ああん、健太、何をしているの……。おばさんのおま×こ、ああ、パッチ脱がせて、どうするのよ……」
嫉妬心からか、香蓮はさらに大きく尻を振り回す。喘ぎも大きくなる。パッチを脱がされた由美は、健太の手に引き寄せられて、再び健太の顔に尻を落とす。
「はぅっ……最初から、健太ちゃんの舌が、私、気持ち、よくなるぅ……」
すでにしとどに濡れていた。健太の舌の切っ先が、割れ目の中心のとば口を抉る。
「はひぃーーーっ、ああ、ママ、健太ちゃんの舌だけで、香蓮ちゃんより先に、あああ、達しそう……」
「イヤ、イヤだぁ……。あたしのほうが先……。ああ、健太、あたし、ああ、凄く、気持ち、いい……」
由美は喚くような喜悦の声をあげる、香蓮の口を唇で塞いでいた。健太に割れ目を舐めしゃぶられながら、由美は宙を仰いで悶えている顔を両手で引き寄せ、口内に舌を挿し入れると香蓮の舌を求める。
「うぅっぷぅ……おば、ひゃん……」
香蓮の驚愕がよく分かる。由美はなおも、器用に動き回る舌で、香蓮の舌を貪っていた。
「はひぃーーっ、あたひぃ、イっ、イっちゃう……」
くぐもった香蓮の声が、由美の口内に響いた。
(イキなさい……。さぁ、もっともっと気持ちよく、なるのよ、香蓮ちゃん……)
同じ女として、絶頂寸前の女の体の反応は熟知している。
(ああ、香蓮ちゃん……。まだ若いのに、健太ちゃんの逞し過ぎるお魔羅の味を知るなんて……。まだ二度目だと言ってたけど、もう、離れられなくなったのね、香蓮ちゃん……)
由美の嫉妬心が稀薄になっていた。それは健太が、ママが一番、と香蓮の前で言ってくれたことが大きく作用していた。
(香蓮ちゃん、おっぱい吸ってあげるね……)
由美の唇が、達しそうになっている香蓮の乳首を啄む。乳首が屹立していた。
(この子のおっぱい……。大きい……。それに、瑞々しく、張りがある……。ああ、これが若さなのよね……。いずれは健太ちゃんも、この香蓮ちゃんの体に夢中になっていく……)
屹立した乳首を舌で弄われて、香蓮の腰が大きく揺れる。背が仰け反る。
「ああああ、健太、ああ、おばさん、あたしぃ、イってるぅ……。ああ、来てぇ、健太……ああ、いい、ああ、気持ち、いい……」
健太も猛然と腰を突き上げている。香蓮が達し、由美の体に上半身をあずけてくる。その香蓮の淫裂に突き刺さったままの肉棒を、健太が下で体を捻って抜いた。と同時に、香蓮は健太の体から、ベッドに転げるように落ち、荒い息を繰り返しながら、仰臥する。

出典:~熟女のやさしい筆おろし (フランス書院文庫)

著者: 小鳥遊葵

熟女のやさしい筆おろし

「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。