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そして夏子がひときわブルッとふるえた次の瞬間、激しくかけくだった便意が肛門からショボショボと漏れはじめた

結城彩雨

一度声をあげると、夏子はとめられなくなった。
夏子の脳裡から夫の面影が消えていく。五郎に犯されていることすらわからなくなっていく。
そして夏子がひときわブルッとふるえた次の瞬間、激しくかけくだった便意が肛門からショボショボと漏れはじめた。
「あ、あ……ああッ……」
いったん堰を切ったものは押しとどめようもなかった。しだいに勢いを増してほとばしらせる。
すでに一度たっぷりと浣腸されているので、出てくるのはおびただしいグリセリン液だけだ。
「いきなり垂れ流しか、奥さん。とても上品な令夫人のすることとも思えねえぜ」
「へへへ、エクスタシーの最中に小便を漏らす女がいるっていうけれど、奥さんの場合はウンチかい」
冷二と五郎がゲラゲラと笑った。
夏子は反発する気力もなかった。羞恥と屈辱、汚辱感というよりも、苦悶からの解放感という快感のほうが大きかった。その快感は女の最奥を突きあげてくる官能の疼きと共鳴し合い、いっそう快美の感覚を増幅させた。
「あ、あああ……あうッ……」
夏子の口からはっきりとよがり声とわかる声があがった。女の最奥を突きあげられ、肛門から排泄しつつ、夏子の裸身は快美の色にくるまれていく。
冷二と五郎は洗面器をあてがおうともせず、ほとばしるものがかかるのもかまわずに責めつづけた。

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!