「ほれ、自分で腰を振るんだよ」
ニヤつきながら、貫いた双臀をピタピタと平手で叩く。むちむちと熟れきっていて小気味いい音がした。
「あァ、もう許して」
汗ばんだ額を樫のテーブルにこすりつけ、マレーナはイヤイヤをした。膣肉が熱くたぎって剛直を締めつけている。いま腰を使えば、また自分を見失ってしまうに違いなかった。
「許してじゃねえよ。自分からサービスする約束だろうが」
兵士は呼び水として数回突きえぐり、膣の中ほどに肉杭をとどめた。
「ほれ、後は自分でやれ」
焦らすように手のひらで臀丘を撫でまわす。
「そんなっ……い、いやァ……」
うなじを反らしてマレーナは歔いた。
子宮が燃えるように熱く疼いている。肉襞をざわめかせつつ、秘壺全体が物欲しげに蠕動した。中途半端に与えられた男根を深く受け入れようと、せり上がった双臀がくねりはじめた。
(ダメっ、ああっ、ダメええっ)
いったん腰を使いだすと、もう止めることはできない。波打つように妖しくヒップをくねらせ、マレーナは肉の快美を貪りはじめた。
「ああん、ダメ、ああん、ダメえっ」
喘ぎまじりの声が兆しきっている。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!