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ピシーンッ! むちっと張った尻丘に叩きつけられたスパンキングの音に、群衆は息を呑んで身をすくめた。

御堂乱

四つん這いでもプロポーションの素晴らしさは分かった。噂通り絶世の美女であることは間違いないが、長いブロンドの髪が垂れかかって目許が覆い隠され、表情まで窺い知ることはできなかった。
「我々に歯向かう者がどんなに惨めな運命を辿るのか、今日はそれをお前たちに教えてやるために、ここに集めたのだ」
ガイウスの命令で、兵士らが四つん這いの美女に向きを変えさせた。見守る群衆に尻を向けさせ、無理やりに頭を押さえて裸の双臀をもたげさせようとする。
「ムウッ、ムウウッ!」
箝口具を噛みしばって女は暴れた。だが三人がかりでは敵わない。ヒップの割れ目を隠そうとした手を兵士によって背中へ捻じりあげられ、無数のオペラグラスの前に匂い立つ白桃の双丘を晒してしまう。
「ムウウーッ!」
死にも勝る羞恥に、クリックリッと尻たぶが躍った。
「不埒な反逆者めが。思い知るがいい」
ガイウスは木の「へら」を高く振り上げ、眼下の群衆をチラと見てから、思いきり振り下ろした。
ピシーンッ!
むちっと張った尻丘に叩きつけられたスパンキングの音に、群衆は息を呑んで身をすくめた。
ピシーンッ!ピシーンッ!
右の尻丘、左の尻丘と交互に打ちすえる。後ろ向きなので顔は見えないが、女性が箝口具を噛んだままムウッ、ムウッと苦痛に呻いているのが彼らにも分かった。雪のように白かった双丘が、たちまち真っ赤に腫れあがる。何とも痛ましい、だが同時に男たちの視線を釘付けにさせずにはおかない衝撃的な光景であった。だが息をつめて見守る彼らも、ブルブルと慄える女性リーダーのもたげられたヒップが、打擲の痛みよりも遥かにつらい別の苦痛に苛まれていることには気づいていなかった。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!