「どうだ、奥さん」
「あうっ、あうっ」
子宮をも打ち抜こうかという突き上げに、佐和子は貫かれた裸身をわななかせる。鍛えあげられた軍人のパワフルな腰使いは、エリート文官の夫とは比べものにならぬ逞しさだ。ドスンッ、ドスンッと骨に響き、ユサユサと脳を揺すぶった。
(ダ、ダメっ……ああっ、そんなっ)
逞しいだけでなく、相手は女の扱いにも長けていた。突き上げの角度や強弱に変化をつけつつ、ストロークのペースを速めていく。腰を回すようにして最奥を捏ねまわされると、佐和子は嫌でも中尉の逞しさを感じとってしまう。
「い、いやっ、もういやですっ、うううっ」
「嫌ならなんでこんなに締まるんだ?ええ?奥さん」
その言葉通り、佐和子の肉体はおびただしい反応を示していた。熱く濡れた秘壺はヒクヒクと妖しくうごめき、キューンと収縮して中尉の根元を締めつけた。したたり流れる甘蜜で、もう太腿はグッショリだ。
「身体は嫌がってないみたいだぜ」
汗ばんだ乳房をムニュッ、ムニュッと揉みつぶし、ヌプリ、ヌプリとリズミカルに最奥をえぐりたてながら、中尉は人妻の艶っぽいうなじに舌を這わせる。
「気持ちいいんだろ?奥さん」
「そんな……そんなこと……はあっ、はああっ」
「どうせ収容所じゃ毎日違う男の相手をすることになるんだ。亭主が見てるからって遠慮することはない。ほらほら、どうだっ」
中尉は突き上げを勢いづかせ、さらにピッチを上げた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!